マジ恋





そんな哲さんに、あたしも驚いた顔をした。





「はは…っ、そっか。」






そして、「自意識過剰だったみたいだ」と言って、笑う哲さん。





「なにがですか?」





不思議そうに首を傾げると、哲さんは少し恥ずかしそうにして。





「いや、華さんは僕の容姿に惚れてお見合いを受けたんだと思っていたからね」




と、言った。





「だから、僕に気に入られたくて頑張っているのかと思ってたよ」




ほら、僕どっちかと言ったら美形でしょ?そう冗談混じりに話す哲さんに、あたしは笑った。





「ふふっ…哲さんは、とっても綺麗で素敵な人ですよ?」






< 142 / 164 >

この作品をシェア

pagetop