マジ恋
「うー、わからない」
あたしは、学校でも頬杖をついて考えていた。
そこに、お友達の友梨ちゃんの登場。
「なにが分かんないの〜?てか、それどころじゃないでしょう?篠田先輩とはどうなったの?ねっ」
告白されたんでしょ?と弾丸トークが始まった。
だから、あたしは適当に
「付き合うことになった」
って、言った。
そしたら、友梨ちゃんはスッゴいテンション上がっちゃって
「まぢで!!まぢで!!スッゴーい華ちゃん!あたし、華ちゃんの友達でよかったー」
なんて、わけのわからないことを言い出して
やっぱり、友梨ちゃんにはついてけないと思ったのだった。
「てか、それよりさぁー華ちゃんは何がわかんないの?さっき言ってたよね」
弾丸トークを終えた友梨ちゃんはなんだったの?と首を傾げてきた。
友梨ちゃんは、かなり喋るけどちゃんとあたしの話も聞いてくれてるんだよね。
あたしは、感心(?)すると昨日あったことを話し出した。
「ってことなんだよね…」
どう思う?
そう聞くと友梨ちゃんはまん丸な目をさらにまん丸くして
「それって、華ちゃんのことを好きなんだよ」
って言った。
好き…?
陽希ってシスコンだったけ?
なんて、変な想像を膨らまし、身震いした。
でも、友梨ちゃんは至って真剣な顔して
「華ちゃん、聞いて!」
「う、うん…」
「陽希くんは、シスコンとかそんな軽い感情じゃないの。陽希くんは、華ちゃんのことを女として好きなのよ!」
そう、言い切ったんだ。
しかも、最後に「もちろんlikeじゃなくてloveのほうだからね!」って付け足して。
だから、あたしは腹を抱えて笑った。
だって、あの陽希がだよ?
クールでシャイで毒舌で姉貴なんて興味ねーって感じだし!
ありえないよね!