マジ恋


「うー、わからない」



あたしは、学校でも頬杖をついて考えていた。



そこに、お友達の友梨ちゃんの登場。



「なにが分かんないの〜?てか、それどころじゃないでしょう?篠田先輩とはどうなったの?ねっ」



告白されたんでしょ?と弾丸トークが始まった。



だから、あたしは適当に


「付き合うことになった」


って、言った。



そしたら、友梨ちゃんはスッゴいテンション上がっちゃって




「まぢで!!まぢで!!スッゴーい華ちゃん!あたし、華ちゃんの友達でよかったー」



なんて、わけのわからないことを言い出して



やっぱり、友梨ちゃんにはついてけないと思ったのだった。




「てか、それよりさぁー華ちゃんは何がわかんないの?さっき言ってたよね」



弾丸トークを終えた友梨ちゃんはなんだったの?と首を傾げてきた。



友梨ちゃんは、かなり喋るけどちゃんとあたしの話も聞いてくれてるんだよね。


あたしは、感心(?)すると昨日あったことを話し出した。











「ってことなんだよね…」


どう思う?



そう聞くと友梨ちゃんはまん丸な目をさらにまん丸くして



「それって、華ちゃんのことを好きなんだよ」



って言った。



好き…?



陽希ってシスコンだったけ?



なんて、変な想像を膨らまし、身震いした。


でも、友梨ちゃんは至って真剣な顔して



「華ちゃん、聞いて!」



「う、うん…」



「陽希くんは、シスコンとかそんな軽い感情じゃないの。陽希くんは、華ちゃんのことを女として好きなのよ!」



そう、言い切ったんだ。



しかも、最後に「もちろんlikeじゃなくてloveのほうだからね!」って付け足して。



だから、あたしは腹を抱えて笑った。



だって、あの陽希がだよ?


クールでシャイで毒舌で姉貴なんて興味ねーって感じだし!



ありえないよね!



< 15 / 164 >

この作品をシェア

pagetop