マジ恋
ナイナイと首を振るあたしに友梨ちゃんは、「まぁ、頑張りな」ってあたしの肩に手をおいた。



だから、あたしは友梨ちゃんを冷たい目で見たのだった。



そのあと、あたしは机に突っ伏すると陽希のことを考えた。



陽希は、小さいころからモテモテであたしなんかに興味があるなんて、どう考えてもありえない。



でも、あの反応は確かにおかしい。



そうやって、頭を抱えていると廊下で黄色い声が上がった。



「「きゃあー」」



栗城絢都が現れたのだ!



げげっ!


なぜか、こっちに向かって来てません?


しかも、スゴい剣幕。



なんで、なんでぇ?



あたしの頭から陽希のことなんてぶっ飛んでしまった。



「おい」


ひいぃ!


「は、はぃ…」



あたしは、小さな声で返事した。



そんなあたしに、栗城絢都はかなり低い声で言ったんだ。



「お前、」
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