マジ恋
「お前、篠田新と付き合ってるんだってな?」
「へ…?」
篠田先輩のこと?
予想外の質問に力が抜けた。
てか
「関係ないじゃん」
うん、関係ない。
でも、栗城絢都はなおも低い声で
「関係あんだよ」
って…
怖いよ…!
金髪の髪の下から覗かせる切れ長の目が妙に怖い!
あたしは、目を逸らした。
でも、栗城絢都はあたしの顎を掴んで無理矢理自分のほうを向かせたのだ。
しかも、じっとあたしの目を見て目を逸らさない。
あたしにも、目を逸らさせないって感じで
見つめあっているようになった。
というか、かなり恥ずかしいんですけど
「触らないで!!」
その状況に堪えられなくなって思わず叫んでしまった。
そしたら、栗城絢都は
「俺は触りてぇの.悪い?」
なんて…
言葉を失ってしまったじゃないの。