マジ恋
というか、かなり周りの女子の目が痛いよ…
「離して!!」
「やだね」
「最低!変態!バカ!」
気づくとあたしは、栗城絢都を押し倒し教室を走って出ていた。
だって、あんな慣れないシチュエーション恥ずかしいし、周りの女子は怖いし。
どうしようもなかったんだから…。
それより、よくあんな恥ずかしいセリフみんなの前で言えたよね!
こっちが恥ずかしい。
教室に戻るのやだなぁ…
そう思って歩いていると、授業の知らせをするチャイムが鳴った。
「あーあ…」
もう、このままサボっちゃお…
あたしは、めんどくさくなって学校の中の目立たないベンチに座った。
「授業サボったことなかったのに」
きっと、友梨ちゃん心配してくれて……ないか。
あたしは、気づくとベンチに寝そべって寝てしまっていた。