マジ恋
そのためには…
努力が必要だよね!!
「じゃあ!先輩、失礼します」
あたしは、先輩にそれだけ伝えるとタッタッタとある人の元へ急いだ。
それは…
「友梨ちゃん!!」
「ほぇ?華ちゃん?」
「友梨ちゃん!メイクの方法とか教えてもらいたいの」
「華ちゃんが…メイクーっ!!?」
友梨ちゃんは、相当ビックリしたのだろう。
椅子から転げ落ちてしまった。
そんなにビックリしなくても…
それから、とりあえず屋上で話すことになって次の授業もサボることとなった。
ちなみに、友梨ちゃんは大喜びだけど!
「で?なんでいきなりメイクなの?」
屋上につくと、友梨ちゃんはゴロンと寝ころびあたしを見上げ単刀直入に聞いてきた。
だから、あたしはちょっと恥ずかしくなって友梨ちゃんみたいに寝ころがって
「先輩のために…」
って、小さな声で言った。
でも、友梨ちゃんは聞こえなかったらしく
「え?なに、なに?」
と身を起こす。
だから、あたしは友梨ちゃんと逆方向を見て「先輩のために…」ってさっきより大きめの声で答えた。
すると友梨ちゃんは、「えーっ!!!それ本当に?」ってしつこく聞いてくるものだからあたしは、友梨ちゃんに向かって
「本当に!!!」
って、叫んでやった。