マジ恋
「えっ?あぁ」


俺は、立とうと足をついた。


その瞬間、今までに感じたことのない痛みを感じた。

「いってぇー…」


立ち上がれねぇ


顔を歪める。


すると、彼女は「掴まって」と肩を貸してきた。


でも、彼女は明らかに華奢身体。


小さくて、細くて、色白で、女の子って感じ。


俺を支えれるのか?


なんて、思っていると「よいしょ」と軽々と俺を持ち上げて自転車の後ろに乗せると


「行きますよー」


と、自転車をこぎだした。

すげぇ…


見た目とのギャップにビックリ。


しかも、俺乗ってて重いはずなのに自転車を普通に漕いでいる。


俺は、唖然とした。


こんな女、初めてだった。

女はみんな、なよなよしていて、甘えてきてそしてすぐに俺に落ちていた。


でも、こいつは違ったのだ。


長い黒髪で白い肌で。


メガネの下の目は真ん丸くって大きい。


身体は、ちっさくて守ってやりたくなんのに…


守る隙もない。


なぜか、胸が騒いだ。


そして、同じ学校だと言うことを知った。


学校につくと、


「すみませんでした」


と、俺を生徒玄関で下ろし、彼女は消えて行ったのだ。






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