マジ恋



そして奇跡は起こった。


一年後のクラス替え


俺は、2組。


桐島 華はというと


俺の斜め前に座っているのだ。


すっげぇ嬉しかった。


でも、なんて声をかければいいのか分からない。


しかも、俺…


なぜか、嫌われてるっぽい?


「「きゃあー」」


と俺の周りで叫んでいる女の子たちを冷たい目で見ている。


そして、俺のことも…


迷惑そうに自分の席で、仲がいいらしい友梨ちゃん?ってやつと話している。


俺は、それを横目で見るだけ。


そして、同じクラスになって気づいたこと。


すっげぇ、頭いいってこと。


だから、俺は必死で勉強して1位になった。


そうしたら、嫌でも俺に気づくだろ?


話すきっかけになんだろ?

ま、女子ではねぇが恋の力というのはすごいものであっという間に1位までのぼりつめた。


それを悔しそうに見ている桐島華。


まだ、考えが子どもなのかもしれない俺は、これを口実に桐島華をちゃかすようになった。


普通に話しかければいーのにな…




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