マジ恋
次の日、桐島ちゃんに声をかけようにも周りの女子邪魔やし。
しかも、なんか桐島ちゃんは親友の友梨とかいうやつとめっちゃ楽しそうに話しているし。
俺にあんな顔見せたことねぇぞ?
ムカムカするし!
って…
桐島ちゃんの友達にまでやきもちってまぢないわ、俺。
でも、その時感じたムカムカが友達によるものだけじゃなかったんだ。
きっと、俺はなにかを感じていたのかもしれない。
それは何だかわかるはずもなかったんだけど。
その日、篠田先輩と一緒に帰っていく桐島ちゃんを見ることになるなんて
想像つくはずもなかったんだけど。
俺はかなり後悔した。
子どもすぎた俺を…
後悔したんだ。
「あ゛ー!!!」
ゴンッッ!
思いっきり蹴った体育館のドア。
蹴った足は痛かったけど
一番痛いのは、心だった。