マジ恋
「…うーん」
どうしたら、栗城絢都に勝てるんだろう。
家に帰っても机に向かいながら考えた。
でも、答えなんか全然出なくて、
あたしは、ひらすら必死に勉強した。
学校に行っても、昼休みは図書室で勉強。
授業は、聞き逃すまいと耳をたてる。
それでも、やっぱり…。
全然、身に入らないよ…
一人、図書室で勉強していたあたし。
すでに、外は闇に包まれていた。
「そろそろ、帰ろう…」
時計は、もう7時を回っていた。