マジ恋
つーか、そんな照れんなし。


こっちも照れてきた。



桐島ちゃんは、そんな俺をよそに真っ赤な顔で


「離して!!」



って


そんな顔されたら、離したくなくなるってーの…


「やだね」


「////」



しかも、からかいがいがある。


でも、調子に乗りすぎたのか、桐島ちゃんは


「最低!最悪!変態!」



そう言葉を残すと教室を出ていってしまった。



チッ…


ん?今、誰か舌打ちしたよな?


俺は桐島ちゃんがいなくなった教室をグルリと見渡す。


すると、男子から睨まれてる?俺…


「っんだよ?文句あっか?」


そう迫るとビクッと肩を揺らしながら震えた声でメガネの副委員長が



「だ、ダメじゃないか…!桐島さん…お、怯えてたぞ!!」



だってよ…


そんなん、俺が一番わかってる。


つーか、


「なんでお前に言われなきゃいけねぇんだよっ?」



「そっ、それは…」



それは?


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