マジ恋
「なーんでもないっ」
「あっそ…」
いつもと変わらずクールな陽希。
陽希って好きな子いんのかな?
ふと、そんな疑問が浮かびつい口にしていた。
「……」
陽希は黙り。
あたしは、慌てて両手をフリフリさせて「やっぱいいや!変なこと聞いてごめんね」と言った。
陽希からしたら、ウザかったよね…?
「あー、お腹すいたなぁ…今日、晩ごはんなにかなぁ?」
わざと話題を変える。
なのに
「…いるよ」
「へ?!」
「好きなやつ…いるよ」
「あ、あぁ〜だよねっ!中学生だもんね…っ」
ああー、焦った…
自分から振ったのに冷や汗をかいてしまっていた。