マジ恋
次の日…
「おっはよ〜華ちゃんっ♪」
教室に入るなり、元気な友梨ちゃんが飛びついてきた。
「お、おはよ」
たじろきつつも、一応挨拶。
友梨ちゃんは、あたしを見てニコニコした。
と、いうよりニヤニヤしたというほうが正しいかもしれない。
「友梨ちゃん?どうしたの?」
そう尋ねると、待ってましたーというかのように、友梨ちゃんは弾丸トークを始めた。
「あのね、あのねー!!華ちゃんのこと好きって人がいるのー///」
友梨ちゃんは、きゃあー!!なんて言って一人で盛り上がる。
「これただの噂じゃないんだよー!!だって友梨が確認してきたの///華ちゃんが好きなんですかぁー?ってねっ♪」
友梨ちゃんは、もう止まらないっていった感じで。
しかも、友梨ちゃんによるとその人…自称、あたしを好きな人は一つ上の先輩でかなり人気があるイケメン先輩なのだと言う。
でも、よりによってなんでそんなイケメン先輩があたしなんか…
だって、あたし地味だし。
可愛くもないのに…。
そう疑っているあたしに、友梨ちゃんは、プーッと頬を膨らまして
「友梨のこと信じてないのー?」
って、言うものだからあたしは「信じてるよ」と言って「名前はなんていうの?」なんて苦し紛れに話題を反らした。
すると、友梨ちゃんは目をキラキラ輝かせながら
「興味湧いたのねー」
なんて、何故か感激していた。