マジ恋



「ねぇ、華ちゃん栗城のことどう思ってるの?」



栗城と登校してきたあたしをいきなり連れ出したかと思うと


友梨ちゃんは唐突にそんなことを聞いてきた。




「…どう、って…」



そんなのわからないよ



まだ、先輩と別れたばかりだし。




「もうっ…はっきりしない子ねぇ!まっ、栗城は華ちゃんのこと完全に好きだろうけどね」




そう自信満々に言った友梨ちゃん。



栗城が…
あたしを好き?




あ、あ、あり得ないって!



「あの栗城がだよっ?ないよっ」



慌てて否定したあたしに友梨ちゃんは探偵に成り済まして喋り出す。



「なら、栗城は好きでもない女を毎日送り迎えするようなやつですか?」



「…い、いえ」



「栗城は最近、華ちゃん意外の女と話していますか?」



「……いいえ」



「つまり、栗城は…―――華ちゃんが好き…」




「……っ!」




ちょ、ちょっと待ってよ!


あたしは、また反論しようと口を開きかけたが友梨ちゃんの大きな声によって遮られた。




「栗城はこの間、あたしに華ちゃんとのプリをくれって言ってきたの…これでも好きじゃないって言い切れる?」



「…うっ」




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