マジ恋
問題を教えながら、心臓は鳴り止む気配はない。
逆に、加速するばかりで
…だって!
顔近いんだもん。
ちょっと、顔をあげると真剣に考えているような栗城の顔がそこにはあって
ドキン、と胸は鳴ってつい見とれてしまう。
きれいに整った栗城の顔は、女の子たちが騒ぐだけある。
それと同時に、優しくて、どこか人を惹き付けるような雰囲気。
あ、れ……?
なんで、こんなこと考えてるんだろう?
そう思ったときには、栗城の唇があたしの唇に重なっていた。