リベリティーファミリー
弟たちに歯を磨かせて朝想は二階に連れて行きます。二階の一番奥の部屋は大きな畳の部屋になっていいます。

兄たちの声がそこからしているので朝想はそこに向かいました。

「ちゃんと前歯の裏まで磨いたか?」

「うん。ちゃんと磨いたよ」

月乃花は元気よく返事をしました。つられて勇詩も理生も返事をしました。妹たちの可愛らしさに目を綻ばせた夜昴は全員の頭を撫でてやりました。

「じゃあ次は、オレらも歯を磨いてくるからな。パジャマに着替えてろよ」

そう言って夜昂と夏昼は部屋を出て行きました。

部屋には人数分の布団がきれいに並べられて敷かれていました。

「わーうちにこんなに布団があったんだね~」

透が変なところに感心して、真ん中の布団を陣取りました。

「透、着替えてからじゃないと駄目だよ」

朝想はすぐに行動を起しました。月乃花は女の子なので朝想の部屋の中で着替えるように教えて、勇詩と理生の着替えを手伝ってあげます。

「寝る準備はできたか?」

夜昂と夏昼が着替えて部屋に入ってきました。

「夜兄ちゃんはどこに寝るの?」

透が夜昂の手を引きました。

「それをこれから決めるんだ」

と夜昂はにやっとした笑顔を浮かべました。
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