リベリティーファミリー
「何?」

「お前らが寝た後に父さんと話した。陽花利と月乃花の親に身に覚えありだと」

「へぇ」

「かなりの金持ちな奥方だって話だ。あとは、お前が大好きな昼ドラの世界だ」
昼ドラと言われて夏昼は頭で適当に折り合いをつけたようです。

「今の昼ドラって、金持ちに嫁いだのに夫には愛人がいて、愛を求めて使用人の子供を身篭ったってやつ?」

「うわっ、どんかぶり…」

事実は小説より奇なりだと夜昂は呟きました。

そして、昼ドラが少年マンガよりも好きな弟を少々、鍛え直さないと駄目だなと、頭の中で考えました。
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