リベリティーファミリー
「それで彼女はどうするんですか?」
「彼女とも一緒に行くつもりだ。向うで式をあげたいんだが、良いだろうか?」
「良いよ」
親の結婚にも兄弟はドライでした。
「おめでとう」
それだけ言うと長男はさっさと弟たちの入園準備を終えて、父の荷造りを始めました。
月乃花は夜昂を手伝うために後を追いました。
「わたしも手伝うね~」
「ありがと、じゃあ靴下をタンスから出してくれる?」
「うん」
兄を手伝いながら月乃花は夜昂に聞きました。
「お兄ちゃんはお父さんが結婚するの嫌?」
その言葉に夜昂は手を止めました。妹を見つめました。
「そんなことないよ。父さんには父さんの人生があるからね。オレたちが口を出すことじゃない。それに今回が初めてじゃない。父さんは誰かを愛していないと生きられない人なんだ」
「わたしたちだけじゃダメなの?」
やはり女の子はするどいことを聞いてくるな。と夜昂は答えに困ってしまいました。
父は女好きとは違いますが、異性が側にいないと自分を保てない人物なのだということを知ったのは、彼が5歳の時でした。
調度、二人の妹と弟と同じ年です。
「オレ達は一つのことだけを考えているわけじゃないから」
「んー?」
父の性質を妹たちにはっきりと言えるわけもなく、夜昂は当らずも遠からずの言葉を返しました。
「さぁ。月乃花お手伝いはもう良いからお風呂に入っておいで。明日から幼稚園だから早起きだぞ」
「彼女とも一緒に行くつもりだ。向うで式をあげたいんだが、良いだろうか?」
「良いよ」
親の結婚にも兄弟はドライでした。
「おめでとう」
それだけ言うと長男はさっさと弟たちの入園準備を終えて、父の荷造りを始めました。
月乃花は夜昂を手伝うために後を追いました。
「わたしも手伝うね~」
「ありがと、じゃあ靴下をタンスから出してくれる?」
「うん」
兄を手伝いながら月乃花は夜昂に聞きました。
「お兄ちゃんはお父さんが結婚するの嫌?」
その言葉に夜昂は手を止めました。妹を見つめました。
「そんなことないよ。父さんには父さんの人生があるからね。オレたちが口を出すことじゃない。それに今回が初めてじゃない。父さんは誰かを愛していないと生きられない人なんだ」
「わたしたちだけじゃダメなの?」
やはり女の子はするどいことを聞いてくるな。と夜昂は答えに困ってしまいました。
父は女好きとは違いますが、異性が側にいないと自分を保てない人物なのだということを知ったのは、彼が5歳の時でした。
調度、二人の妹と弟と同じ年です。
「オレ達は一つのことだけを考えているわけじゃないから」
「んー?」
父の性質を妹たちにはっきりと言えるわけもなく、夜昂は当らずも遠からずの言葉を返しました。
「さぁ。月乃花お手伝いはもう良いからお風呂に入っておいで。明日から幼稚園だから早起きだぞ」