恋愛ゲーム


***


「ふああ…」




…暇だ。そして眠すぎる。

ユカと別れた後、俺は授業に行く気も出ず、一人屋上へと来ていた。


ユカや、他の女との約束を断ったせいで、今日は一日暇になってしまった。
でも、だからと言って何かをする気にはならないし、真面目に授業を受ける気にもならない。


最初は適当にグラウンドに目をやり、体育の授業をしている様子を見ていた。

だけどあまりにも暇になってきたため、俺は日陰になっているところを探して横になり、目を閉じた。


次第にうつらうつらして来た時、頭の中にチャイムの音が響いて授業が終わったのだと寝ぼけながらに認識した。





「あ、ちょっと待ってよ!真希っ」





ふいに聞いたことのある声が聞こえてきて、俺は身体を起こすとフェンスから下を覗いてみた。

すぐ下にある渡り廊下を、女の子が4人で歩いている。


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