恋愛ゲーム
「…プハッ!
ちょっと何なのいきなり!人のこと殺す気ですか!?」
「いや、面倒だから1時間目サボろうと思って来ただけ」
いきなり人のこと拉致って、
窒息死させかけた挙げ句に…
自分は1時間目サボるって…
何のためにあたしを屋上まで連れて来たのよ!?
はっきり言って、あたし全く関係ないじゃないか!
「あたし戻ります」
「…俺を好きになりそうで怖いから?」
瞬間、無意識にあたしの足の動きがピタリと止まる。
「一緒にいると、俺のこと好きになっちゃうかもしれないもんな?」
そのまま振り返って先輩を見てみると、先輩はフェンスに寄りかかってニヤニヤとあたしの方を見て笑っていた。
ど…っ、どこまでナルシスト発言すれば気が済むんだこの男!
「そんなことあり得ない!
そこまで言うならあたしだって一緒にサボってあげますよ!」