恋愛ゲーム



『アンタ一体何したわけ?

…結構腫れてるし、なにが“大丈夫です”だよ。
あのまま帰ってたら、アンタ確実に病院行きだったぞ』





ぶつぶつと呟きながら、意外にも慣れた手つきであたしの足首に湿布を貼ってくれた。





『…冷た…っ』



『アンタ、バカ?
冷たくなかったら湿布の意味ねえだろうが』





そう言って、あたしを見上げてクスクスと笑う。

あたしはその笑顔に、不覚にも一目惚れをしてしまったんだ。





『よし、完了。
じゃあ気ぃつけて戻れよ』





湿布を貼った上から包帯を巻き手当てが終わって、その人はそう言って立ち上がると、あたしに背を向け再びベッドの方へと歩き始めた。

そして、ベッドのカーテンに手をかけた時。





『…あの!
手当てしてくれて、ありがとうございました!


…良かったら名前、教えてもらえませんか…!?』


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