恋愛ゲーム

***


「んんー…」





あれ…
あたしいつの間に寝ちゃったんだろ…?

ぼんやりとする意識の中で、うっすらと目を開けてみる。


…天井が、青い?

枕が、何か固い…

て、あたしいつ学校から帰って来たっけ…?
今日一つも授業受けてない気が…





「あ、明菜起きた?」





…んへ?
突然耳元で聞こえた普段聞き慣れない声に反応して、あたしは小さく寝返りをうった。

その、瞬間。

仰向けになったあたしの目に映ったのは。





「――えっ…

ま…、っ松下先輩!?」





目の前にあるのは、松下先輩の顔で。

…そう。
あろうことかあたしは、さっきの状態と逆になって松下先輩に膝枕をされていた。


途端に、自分の顔が火を噴くくらいに熱くなっていくのが分かって。





「ごっ…ごめんなさ…!あたしっ」





赤くなった顔を手のひらで隠しながら、あたしは急いで起き上がった。

あまりの勢いに、
先輩はあたしを見て小さくクスクスと笑った。


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