私は大事なそっくりさん
なかば強制連行で成田家にやってきた。
新居だってこともあるだろうけど、すごく綺麗なお家だ。
ピカピカのフローリング。
私の家なんて、フローリングを隠すためにカーペットを敷いているというのに……
「さあ、遠慮なく食べてちょうだい。おやつを食べるのなんて、久しぶりだわ」
大きなカゴに入っている、沢山のお菓子を見てわたしの瞳はキラキラ輝いた。
いっちゃんは沢山の中から、目当てのお菓子を探し出して、もうすでに食べ始めていた。
私もいつの間にか、夢中になってお菓子を食べていた。