私は大事なそっくりさん
夕焼けの公園
コンビニはすぐそこにあって、緊張でガチガチの私は無言のまま涼さんの後ろを歩いていた。
「さあ、ついたよ。由姫ちゃん」
「はい! 何を買うんですか? 」
「実は、特に買うものなかったんだ~」
「えっ、じゃあなんでコンビニに?? 」
「由姫ちゃんがなんか悩んでるように見えたから、連れ出して来ちゃった」
えへへ。と笑う涼さんの瞳は、なぜか少しだけ悲しそうに見えた。
胸がギュッと苦しくなる。
初めてあった時にも、あなたは同じ目をしてた。
なにか私はあなたの力になれますか?
「あの、涼さん……」
「ん? 」