私は大事なそっくりさん
「………抱きしめても、いいですか……? 」
と言いながら、もうすでに私はそっと涼さんに抱きついていた。
あれ、私何してるんだろう。
涼さんが可哀想になって、ついギュッとしたくなって………
「……ゆっ、由姫ちゃん?! 」
きゃーっ!!
私はサッと涼さんから離れた。
「ごめんなさい!! あの、つい……」
ここはコンビニの前、それなりに人通りが多い。なのになのに……
今日の私はダメな日なんだ。
本当にごめんなさい、涼さん。
………涼さん??
涼さんの頬には、涙が流れていた。