私は大事なそっくりさん
「俺だって、一応健全な高校生だからね?? ………なんちゃって」
「あははー……。ごめんなさい」
「冗談だってば、気にしないでよ? そんな事全く考えてないから……」
それはそれで、私としては少し悲しい……やっぱり、中学生はおこちゃまなのかな。
それこそ、妹みたいな。
「由姫ちゃんがもし、嫌じゃなかったら……」
「はい」
涼さんからのお願いなら、きっと嫌じゃないと思う。
私はずっとドキドキしっぱなしの心臓を落ち着かせるために、深呼吸した。
すると涼さんは急に、
私の手をきつく握った。