恋人は専属執事様Ⅱ
「それでお前はどうしたいんだ?」
私の話を聞き終わると鷹護さんは私に尋ねた。
それが分からないから鷹護さんに相談したけど、私は間違っていたのかも知れない。
藤臣さんのことは鷹護さんには関係のないことで、私が自分で考えて解決しなきゃいけないんだ。
私の向かいに座り、長い足を持て余し気味に組んでソファーに凭れる鷹護さんが軽く溜め息を吐いた。
「宝井の時といい今回といい、他の男の話を俺の前でするな」
また鷹護さんに呆れられたよね?
シュンと項垂れる私の隣に座った鷹護さんが私の髪を長い指で梳きながら
「別に呆れてはいないが…お前の無防備さには困ったものだな」
と言った。
真意が分からず鷹護さんを見つめる。
「それが困ると言ったんだ。何度も同じことを言わせるな」
鷹護さんの冷たい唇が私の唇を塞いだ。
直ぐに離れたと思ったら、鷹護さんの腕が私の腰と後頭部に回り、グイッと抱き寄せられた。
また鷹護さんにキスをされる。
今度は触れるだけのキスではなく、強引に唇を割られ鷹護さんの冷たい舌が私の舌に絡み付く。
「んぅ…」
驚いて咄嗟に抵抗しようとしたけど、力強く抱き締められ身動きが取れない。
強弱をつけて舌を吸われ、歯列を優しく舌でなぞられ、私は体の力が抜けて行った。
何も考えられず鷹護さんから与えられる刺激に身を委ねる。
漸く唇が解放されても、私は鷹護さんの胸に凭れたままぼんやりとしていた。
突然両肩を掴まれ、グッと体を離される。
「…限界」
そのまま立ち上がり、私たちのいるリビングに備え付けられたキッチンへ向かう鷹護さん。
「済まないがもう帰ってくれ。このままだとお前の意思に関わらず俺はお前を抱く…お前の泣き顔は見たくない」
背中を向けたまま、鷹護さんが言った。
私は黙って鷹護さんの部屋を後にした。
部屋に戻った私は、さっきのことを思い出して赤面した。
鷹護さんとオトナのキスをしちゃった…
実際は私は受け身で鷹護さんが…鷹護さんが……
あんなことをするなんて!
でも好きって告白されていたんだよね。
あれだけ大人っぽいなら、そりゃ手を繋ぐだけのお付き合いじゃないよねぇ……
もし鷹護さんとお付き合いしたら、そう言うことも覚悟しなきゃなんだよね。
悩み事が増えた私は、ベッドで悶絶した。
私の話を聞き終わると鷹護さんは私に尋ねた。
それが分からないから鷹護さんに相談したけど、私は間違っていたのかも知れない。
藤臣さんのことは鷹護さんには関係のないことで、私が自分で考えて解決しなきゃいけないんだ。
私の向かいに座り、長い足を持て余し気味に組んでソファーに凭れる鷹護さんが軽く溜め息を吐いた。
「宝井の時といい今回といい、他の男の話を俺の前でするな」
また鷹護さんに呆れられたよね?
シュンと項垂れる私の隣に座った鷹護さんが私の髪を長い指で梳きながら
「別に呆れてはいないが…お前の無防備さには困ったものだな」
と言った。
真意が分からず鷹護さんを見つめる。
「それが困ると言ったんだ。何度も同じことを言わせるな」
鷹護さんの冷たい唇が私の唇を塞いだ。
直ぐに離れたと思ったら、鷹護さんの腕が私の腰と後頭部に回り、グイッと抱き寄せられた。
また鷹護さんにキスをされる。
今度は触れるだけのキスではなく、強引に唇を割られ鷹護さんの冷たい舌が私の舌に絡み付く。
「んぅ…」
驚いて咄嗟に抵抗しようとしたけど、力強く抱き締められ身動きが取れない。
強弱をつけて舌を吸われ、歯列を優しく舌でなぞられ、私は体の力が抜けて行った。
何も考えられず鷹護さんから与えられる刺激に身を委ねる。
漸く唇が解放されても、私は鷹護さんの胸に凭れたままぼんやりとしていた。
突然両肩を掴まれ、グッと体を離される。
「…限界」
そのまま立ち上がり、私たちのいるリビングに備え付けられたキッチンへ向かう鷹護さん。
「済まないがもう帰ってくれ。このままだとお前の意思に関わらず俺はお前を抱く…お前の泣き顔は見たくない」
背中を向けたまま、鷹護さんが言った。
私は黙って鷹護さんの部屋を後にした。
部屋に戻った私は、さっきのことを思い出して赤面した。
鷹護さんとオトナのキスをしちゃった…
実際は私は受け身で鷹護さんが…鷹護さんが……
あんなことをするなんて!
でも好きって告白されていたんだよね。
あれだけ大人っぽいなら、そりゃ手を繋ぐだけのお付き合いじゃないよねぇ……
もし鷹護さんとお付き合いしたら、そう言うことも覚悟しなきゃなんだよね。
悩み事が増えた私は、ベッドで悶絶した。