恋人は専属執事様Ⅱ
今日はお天気に恵まれて、絶好の海水浴日和になった。
誰も昨日の宝井さんのことに触れることはなくて、普段通りに接していて安心した。
宝井さんもいつも通りに憎まれ口を叩いて、秋津君を揶揄っている。
男の人同士の付き合いも良いなぁ…と私はぼんやりと思った。
思う存分泳いだ後に、私たちはスイカ割りをすることにした。
ブルーシートの上に用意されたスイカを見て、私はすごく驚いた。
だって…スイカなのに皮が真っ黒だったから。
「へぇ、でんすけスイカか…この時期によく手に入ったな」
宝井さんが感心したように言う。
「ハウス栽培だが、糖度は十分だ」
鷹護さんが答えた。
ポカンとする私に、秋津君が説明してくれた。
「でんすけスイカは北海道が産地のスイカで、見た目はこんなだけど美味いんだよ」
間近でよく見ると、確かにスイカ特有の黒い縞模様が入っていた。
「それじゃ、スイカが冷えてる間にとっとと始めよっか」
河野さんの言葉で、スイカ割りが始まった。
年齢順と言うことで、3月生まれの私から挑戦することになった。
何故か金属バットを渡されて、タオルで目隠しをしてみんなの指示を頼りにスイカを狙う。
スイカには当たったけど、力が弱くスイカは割れなかった。
でも、惜しい惜しいとみんなが声を掛けてくれた。
男子は目隠しをしたら、バットを軸にその場で20回もグルグル回ってからやることになった。
目隠しをしたまま回ったから、足元がフラついた秋津君はスイカの端を叩き、綺麗に割れなかった。
続く宝井さんも秋津君と反対側の端を叩き、やっぱり綺麗に割れなかった。
次は12月生まれの鷹護さんの番だったけど、1月生まれの河野さんが先に始めてしまった。
ブォン!と空を斬る音と共に振り下ろされたバットは、スイカに掠りもしなかった。
最後の鷹護さんが割れなかったら、スイカはどうなるのかな?と思ったけど、無駄な心配だった。
みんなよりも10回も多く回ったにも関わらず、鷹護さんはフラつくこともなく構えると、見事にスイカを割った。
…鷹護さん、流石です……
包丁で切り分けて、みんなでスイカを食べた。
うわっ!本当に美味しい…
こんなに甘くて美味しいスイカは初めて食べた。
流石に5人では食べ切れず、別荘に持ち帰ることにした。
誰も昨日の宝井さんのことに触れることはなくて、普段通りに接していて安心した。
宝井さんもいつも通りに憎まれ口を叩いて、秋津君を揶揄っている。
男の人同士の付き合いも良いなぁ…と私はぼんやりと思った。
思う存分泳いだ後に、私たちはスイカ割りをすることにした。
ブルーシートの上に用意されたスイカを見て、私はすごく驚いた。
だって…スイカなのに皮が真っ黒だったから。
「へぇ、でんすけスイカか…この時期によく手に入ったな」
宝井さんが感心したように言う。
「ハウス栽培だが、糖度は十分だ」
鷹護さんが答えた。
ポカンとする私に、秋津君が説明してくれた。
「でんすけスイカは北海道が産地のスイカで、見た目はこんなだけど美味いんだよ」
間近でよく見ると、確かにスイカ特有の黒い縞模様が入っていた。
「それじゃ、スイカが冷えてる間にとっとと始めよっか」
河野さんの言葉で、スイカ割りが始まった。
年齢順と言うことで、3月生まれの私から挑戦することになった。
何故か金属バットを渡されて、タオルで目隠しをしてみんなの指示を頼りにスイカを狙う。
スイカには当たったけど、力が弱くスイカは割れなかった。
でも、惜しい惜しいとみんなが声を掛けてくれた。
男子は目隠しをしたら、バットを軸にその場で20回もグルグル回ってからやることになった。
目隠しをしたまま回ったから、足元がフラついた秋津君はスイカの端を叩き、綺麗に割れなかった。
続く宝井さんも秋津君と反対側の端を叩き、やっぱり綺麗に割れなかった。
次は12月生まれの鷹護さんの番だったけど、1月生まれの河野さんが先に始めてしまった。
ブォン!と空を斬る音と共に振り下ろされたバットは、スイカに掠りもしなかった。
最後の鷹護さんが割れなかったら、スイカはどうなるのかな?と思ったけど、無駄な心配だった。
みんなよりも10回も多く回ったにも関わらず、鷹護さんはフラつくこともなく構えると、見事にスイカを割った。
…鷹護さん、流石です……
包丁で切り分けて、みんなでスイカを食べた。
うわっ!本当に美味しい…
こんなに甘くて美味しいスイカは初めて食べた。
流石に5人では食べ切れず、別荘に持ち帰ることにした。