被害者
  
 サイトに入って行くと、そこでは、目を見張る出来事が起きていた。
     
 §あやりん§
 ひどいですよねユウユウは、アバが可愛いって誉めただけなのに!
 そんなヤツ、無視ですよっ!
     
 たくまん
 うーん。人によってうけとり方は違うと思うけど、通報するとか、脅しじゃん。そいつ、何様?笑。
     
     
   
 「凄い………。」
     
 日記の閲覧者は500を越え、コメント数は100を越えていた。
     
 ………まさか、こんなに反響を呼ぶなんて……。
     
 彼女はざっと、全てのコメントに目を通していた。大抵は、励ましや慰めのコメントだったが、中には、『オレがそいつに、文句を言ってやる』などと、勇ましいコメントもあった。
     
 「あは。………まさか、こんなにコメントが来るなんて………!」
      
 馬鹿な奴らだ。ちょっと、弱いキャラを演じると、こぞってコメントを寄越す。所詮、この世界はいい人振りたい奴らばかりだ。
 
 彼女は、サイト内のメールを開けると、殆どが日記のコメントと同じく同情メールだった。中には
 『そんなヤツ、無視して、あたしと友達になってください。』
 と言う友達希望の連絡(サイト内で、友達になって欲しいという事のメール)もあった。
 だが、最後のメールは、今までのメールのタイトルと違っていた。
      
      
 まさこ☆☆さんからのメールが届いています。
 タイトル『自惚れもいい加減にしろっ』
     
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