ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「すみません、芝内先生」

職員室で他の先生と談笑していた芝内先生を呼んだ。
はい?と芝内先生はこちらに振り向く。

「先程桐島を資料室で見かけたんですが、すごい熱でして…。身体もフラついてるので早退させることにしました」

少し大げさに言った。

「あらら。それは心配ですねぇ。溜まった疲れが出たんでしょうか……」

「1人で帰れる状態ではないので、家まで送ってやります」

分かりました、と芝内先生から了承を得たところで田中先生を見た。


「というわけで田中先生、資料は自分で取りに行ってくださいね」

ニッコリと笑顔で伝えたが目は笑っていない。

バツが悪そうな顔をする田中先生を横目に見ながら職員室を出た。


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