ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~

強制連行

桐島の自宅へと向かう車中、割と普通に喋っていたと思ったら、桐島は徐々に苦しそうに椅子に凭れかかり始めた。

やっぱり1人で帰らせなくてよかった…。見るからに悪化している。


「大丈夫か?もうすぐで着くからな。今日はお母さんは?家にいるのか?」

早く家に帰らせて看病してもらわないといけない。


「……いえ…。今日は、夜勤で…」

それだけ言うと桐島は目を瞑り、口を閉じた。


「夜勤だぁ!?」

てことは、家に桐島1人か!?
ダメだダメだ!そんなところに置いて帰れるわけがねぇ!

急ブレーキをかけUターンし、今来た道を戻る。

こんな状態の桐島を1人にしておくなんて出来ない。



………誰もいないのなら、桐島は俺が看る。俺が、看病する。


苦し気に眠る桐島を自分のマンションに連れて帰るため、急いで車を走らせた。


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