ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
桐島が目を見開いて固まっている。
俺の気持ち、気付いただろうか…?


「桐島?」

呼び掛けると、桐島はパチパチと数回瞬いたあと、曇った表情で俯いた。

……あまり、喜んでいないのが分かる。




「……先生……どうして…」

再び顔を上げ、俺の目を見ながら桐島が口を開いた。

ん?と先を促すが、しばらく待っても続きの言葉が出てこない。

そのうちまた桐島は俯いた。


「……いえ。やっぱり、いいです」

その表情は見えなかったが、声の調子で大体想像はついた。


桐島が俺に何を聞こうとしたのか気になったが、臆病な俺はそれを問い詰めることができなかった。


< 152 / 479 >

この作品をシェア

pagetop