ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
『ありがとうございましたー!!』

おばちゃんの元気な声に見送られながら、店内を出た。


「ごちそうさまでした」

桐島に深々とお辞儀をされる。

「ごちそうってほどの金額でもないけどな」




あれから少しだけ硬くなった空気をなんとか和らげようとあれこれ話しかけていたが、桐島の心はここにあらず、といった感じだった。


「気に入ったか?………桐島?」

「…えっ?…あ、はい」


また上の空になっている。やはり俺が言ったことを気にしてるんだろうか…。




俺の気持ちに気付かせようとしたのが、裏目に出てる…?

早まったか……!?


桐島のことになるとどう行動していいか分からない。
ぐるぐると頭を悩ませていると、


「……銀次さん?」


ためらい気味の声が後ろから聞こえてきた。


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