ダイスキ熱愛先生！～溺愛教師の不純!?な個人授業～

｢俺たちも、帰るか｣

何の説明もしないまま、慌てて帰る後輩2人を見ながら桐島に声をかけた。

｢……はい｣

桐島の視線をずっと感じていたが、それに気付かないフリをしていた。


俺の会社のこと、実家のことは、まだ、桐島には知られたくない。


ただの教師でも大きな壁があるというのに、これ以上高くするわけにいかない。


……何も聞いてこない桐島に安心しつつも、俺のことなんて興味ねぇのかな、という寂しさも沸き起こり、矛盾する二つの思いが胸を占めていた。