ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
憂鬱になりながらも生徒指導室へ向かうと、桐島はもう先に来ていた。


「あ、先生」


あどけない表情で振り返る桐島の姿を目にした途端、あれだけ落ちていた心が一瞬で浮上するのが分かる。

俺って調子いい奴だな…。情けなく苦笑しながら、桐島の前に座った。



「先生?今日、元気ないの?」


「え?……な、なんで…」

「みんな、その噂で持ちきりだよ」


「ハ、ハハ…」


どんだけだよ、俺…。情けなさすぎて、笑いしか出てこない。


「先生らしくない……元気、出して?」


心配そうに微笑む桐島に、心がゾクゾクと震える。


……やっぱり、もう、どうしようもないくらい好きだ…。
今さら、止められない…。

桐島を見つめながら考えた。

俺を、見てほしい…。

…好きな奴なんて、俺が消してやるから…。



「…桐島見たら、元気出た」

俺の言葉に、桐島はいつものように困った顔で俯いた。


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