ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「なぁ…桐島。好きな奴、いるのか?」

勉強も中盤に差し掛かった頃、いてもたってもいられず聞いてみた。


桐島はピタリと手を止め、俺を見る。

「何で、急にそんなことを…?」

「気になるから。
……で?いるのか?」

問い詰める俺の言葉に、桐島が一瞬目を泳がせる。



「………さぁ」

そう小さな声で一言だけ答えて、再び勉強の手を進めた。



うわっ!桐島が曖昧な返事をするなんて初めてだ!!
いつもは容赦ねぇくらいきっぱり言うくせに!


……やはり、間違いなかったんだ…。本当にいるんだ…。


もしかしたら清川の告白を断る口実にしたのかも、と都合よく考えもしたが、そんな望みは見事に砕かれた。


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