ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「じゃ、またね!気が向いたら相談してあげるわよ!」


あのド派手な車に乗り込み、いつもの軽い調子で沙織は言う。

するか!と言い放ったところで沙織はエンジンをかけた。


「じゃあね、頑張るのよ!」


沙織のことだからきっと心なんて込もってないだろうが、その言葉に少しだけ勇気付けられた。

俺の気持ちを知っているのは沙織だけだからかもしれない。


「あぁ、またな」


別れの挨拶をすると、沙織はニコッと笑い、なぜか俺の後ろに目を向けた。


「じゃあね!ボウヤたち!」


……ボウヤ?


まさかと思い、バッ!と振り向くと、グラウンドにいた男子生徒たちがこちらに近づいており、興奮気味に沙織にぶんぶんと手を振っている。


「お前ら…!!」


俺の睨みに、やべっ!と生徒たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていった。


「かわいー。狙っちゃおっかな♪」

「やめろ!」


冗談だってば!と言いながら沙織は帰って行ったが、あいつならやりかねないだろうな…と走り去る車を見ながら思った。


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