ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「ちょっ…ちょっと待て!」

慌てて立ち上がり、帰ろうとする桐島の細い腕をバッと掴んだ。


「それで、はいそうですか、って納得するわけないだろ!何かあったんだろ!?」

桐島は俯いたまま、何も答えない。俺には言いたくないってことなのか…?

掴んだ腕に自然と力が入る。


しばらく沈黙が続いたあと、再び桐島は少しずつ顔を上げた。眼鏡の奥にある大きな目がゆっくりと俺を捉える。


「…先生……明日の約束…キャンセルさせてください…」


「は?……ど、どうし…」


「やっぱり…よくないと思うんです。……私たち、先生と生徒だし…誤解を招く行動は良くないと…思います」

桐島は、ようやく俺を見るといった感じで、その視線をゆらゆらと彷徨わせていた。


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