ダイスキ熱愛先生！～溺愛教師の不純!?な個人授業～

暴走の末に…

教頭の判断は正しかった。

例え外見を整えたところで、今の俺には授業はおろか、まともな会話さえできないだろう。

帰宅命令を出され強制的に帰らされた俺は、いつものホテルで泥のように眠った。





目が覚めた時にはもう夕方で、とっくに学校は終わっている時間だった。

桐島の対策勉強、すっぽかしてしまった…。大丈夫だっただろうか…。……いや、心配しなくても桐島はせいせいしてるだろうな…。俺から解放されて。

再びなんともいえない虚無感が俺を襲う。




その時、コンコンッと扉をノックする音が聞こえた。

ゆっくりと開けると、「ヤッホ♪」といつもの明るい調子の沙織がいた。


「もうやらない宣言をしたくせにその翌日に呼び出すって、あんたの思考はどうなってんのよ！」


ズカズカと部屋に入りながら呆れたように言い放ち、沙織はいつものように冷蔵庫からビールを取り出している。


「ま、いーけど……って、その顔どーしたのよ!?」


青あざを作った生気のない表情の俺を沙織はようやく捉えたようで、その目を見開いて驚いていた。



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表紙・目次

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