ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「…ったく、たかが失恋でそこまでなるかね…」


沙織に一部始終を話し、といっても、桐島に拒絶され酒を飲んで暴れた、と簡潔的にしか言ってないが、要するに失恋ということでまとめられた。


失恋……言葉にすると、かなりキツイ。

ベッドの隅に横たわったまま、枕を抱えてイジイジしている俺に沙織は呆れている。


「…情けない」


それは自分でも自覚しているので、何も言い返せない。


沙織に一喝されたこともあり、昨日より、幾分か自分を取り戻しつつある頭で考えていた。

……俺は何を間違ったのか…。

しかしこれを考え出したらきりがない。思い当たる節がありすぎて。


「……なんで…」


さっきから同じことばかり呟く俺に沙織は苛立っているようで、どこからか持ってきたスリッパで俺の頭をスコーン!と叩いた。


「ああもう!イライラする!!」


ピクリとも反応しない俺に沙織は続けて言う。


「そんなにウジウジするくらいなら、ちゃんと気持ち伝えて、ちゃんと振られて来なさいよ!」


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