ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
結局俺が桐島と呼ぼうが、結衣と呼ぼうが、どっちでもいいみたいだった。

…つまんね。こっちは結構思い切って呼んだのに。じゃあ遠慮なく結衣と呼ばせてもらおう。


「なぁ、結衣。俺は?やっぱ先生なわけ?」


少しふてくされて問うと、結衣は顔を赤くしながらあたふたと慌てた。


「ム、ムリです!!先生は…先生ですから…!」


「先生なんて関係ねえよ。是非とも、名前で呼んで欲しいんだけど?」

慌てる姿が面白くて少し意地悪に言ってみた。


「ムリです!!……せめて、卒業まで待ってください。卒業したら…頑張ります」


「…まぁ、いいけど。じゃあ卒業までは銀次先生でいいや」


泣きそうな顔で困っている結衣に微笑む。

これからも先生と呼ばれることにガッカリはしなかった。
それよりも、先ほど放たれた何気ない結衣の言葉の中に、卒業後も俺たちの未来があると含んでいることが嬉しかった。



「待ってるから…」

まだ照れて少し赤くなっているその頬にそっとキスを落とした。


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