ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
そういえば……今まで浮かれすぎてて考えなかったけど…。


「なぁ、結衣?」


相変わらず離さないままで腕の中にいる結衣に問い掛けた。

はい?と顔を上げている。



「俺のこと、いつから好きだったわけ?」


是非聞きたい。全然気付かなかったし、そんな素振りも見せなかった気がする…。むしろ、嫌がられているとしか思えなかった。


「えっ…?」


言葉を詰まらせながら固まる結衣に、いつ?いつ?と詰め寄った。


「…いつっていうか…徐々に…です。たぶん…」


恥ずかしそうに答えているが、俺も聞き出したら止まらない。


「徐々にってどのタイミングで?決め手は?どこが好き?」


あれこれしつこく聞く俺に、結衣は赤い顔をして、知りません!と喋ろうとしない。


そんな…。今しか素直に答えてくれないと思ったのに。……まぁいい。それは追々聞き出していこう。

それより気になるのは…


「…じゃあ、諦めようとしたのは何で?俺を急に拒絶したのは何で?」


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