ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「もう、ちょー可愛いんですよ!」


大場先生に、恋人ができたと自慢して、ニタニタしながらひたすらのろけた。同僚、しかもおばちゃんに言うのもどうかと思うが、とにかく誰かに喋りたくてたまらない。さすがに誰とは言えないけれども。


「まぁ〜よかったわねぇ〜」

微笑ましい表情で聞いてくれる大場先生に、でねでね、と結衣の可愛さについてまだまだ喋ろうとしたら無情にもチャイムが鳴ってしまった。


「あらら残念。三神先生、続きまた聞かせてくださいね」


幸いおばちゃんはこういう話題は好物なので、いくらでも聞いてくれる。大場先生は授業の準備をして職員室を出て行ってしまった。ガッカリしながらも俺も次の授業の準備に取りかかり、同じく職員室を出た。



あいにく今日はうちのクラスの授業ねえんだよな…。放課後まで結衣には会えない。だめだ…ウズウズする…。教室行きてえ…。

この階段昇ればすぐうちのクラスだ。結衣がいるんだよな…。階段の前でピタリと止まってその先を見つめてた。

やばい。気ィ抜くと本当に行ってしまいそうだ。


この土日も会いたいと言ったらあっさり断られたし…。やっと想いが通じた今、毎日一緒にいたいというのにもう2日も会ってない。


こんなに求めているのは俺だけなのか…?なんだか一方通行な気がしてならない…。
はぁ、と切ないため息を吐きながら前を向き直しまっすぐ足を進めた。


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