ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
我慢して我慢して、ようやく放課後を迎えた今。


「ちょっと…!!先生っ!?」

「んー?」


結衣が生徒指導室に入ってきた瞬間、たまらずその身体を引き寄せ抱き締めた。腕の中でもがいて離れようとする結衣の動きを封じるため、さらに強く力を入れて。


はあぁ…2日ぶりだ…。果てしなく長かった…。もし俺にしっぽが付いていたら、間違いなく振り切れんばかりにブンブンと振りまくっているだろう。もはや犬だ。
それくらい喜びに浸る俺をよそに、結衣は「やめてください!」と腕を押して離れようとする。


「ちょっ…!!もう!!誰かに見られたらどうするんですか!!」


「別にいいや」


そんなに怒らなくてもいいじゃねぇか。むしろ、人前で抱き付かなかった俺を褒めてほしいくらいだ。それよりも今は結衣を堪能したい。
まったく危機感がない俺の言動に、結衣をまとう空気の温度がスー…と下がっていくのが分かった。


「いい加減にしてください」


その低い声色にビクッと身体が跳ねる。や、やばい…怒らせた…。恐る恐る身体を離すと、怒りで無表情になっている結衣が俺に冷たい視線を向けた。


「勉強、始めましょう」


「は、はい…」


とても反抗できる雰囲気ではない。これ以上怒らすと、学校で接触禁止だとか言われそうだ…。大人しく引き下がり、惜しみながらも腕を離した。


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