ダイスキ熱愛先生！～溺愛教師の不純!?な個人授業～

「なぁなぁ、どの子？」

「どれ？どれ？」

学校の皆がいるというのに、2人は何も気にしていない様子で俺の身体をどかすように払い、生徒たちを見渡していた。

もしかして……結衣を探してんのかっ！？


「バッ…！！やめろっ！！」

コイツらバカじゃねえかっ！？ありえないっ！！
この状況で「あの子です」と紹介するわけがないだろっ！！


「いいじゃねえか銀次先生」とからかう金一郎の身体をドカドカ蹴り上げ、「どの子〜？」といまだに探す志銅の頭を持っていたファイルでバコバコ叩いた。


「てめぇらっ……ざけんなっ！！帰れっ！！」

思いきり怒鳴りつけるが、2人は聞いちゃあいない。

そんな俺たちをポカンと見ていた生徒たちがザワザワと騒ぎ出し、次第に矢継ぎ早に言葉が飛び交う。



「なんか…似てない？」

「もしかして銀ちゃんの兄弟！？」

「うそっ！？ちょーカッコイイじゃん！！銀ちゃん紹介してよ！！」