ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
「あいつら、仕事であそこに来てたんだ」

「そうなんですか」

紅茶をフーッと冷ましながら聞いている結衣に続けて話した。

「ちょっとキツめの顔したのが兄の金一郎で、軟派そうなのが弟の志銅。3人とも顔似てるだろ?」

「えぇ。やっぱり、3人並んだら迫力ありました。もうメダル兄弟なんてからかわれないですね」

クスクスと結衣がおかしそうに微笑む。

「いや、うちの生徒にバレたら間違いなくネタにされる」

特に清川の食いつきは凄いだろう。やたらと俺に絡むから。

思わず想像し、ゾッとした。何がなんでもバレるわけにはいかねえな。

「そっか、そうだね」

と結衣も笑いながらうんうんと納得している。


よ、よし、いい雰囲気だ…そろそろ本題に…。

コホンと咳払いをして、結衣の方に身体を向けた。


「で、でな結衣、まさかこんなことになるとは思わなかったから…その…また改めてちゃんと紹介したいんだ」


俺の言葉に、え?と結衣がこちらに顔を向けた。

それに、もう一度簡潔的に伝える。



「……家族に紹介したい」
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