ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
あークソッ!

あの野郎…聞きもしないで反対しやがって…。


学校にいても思い出すのは親父のことばかりだった。もちろん、反対されたことは結衣には言っていない。


まあ、すんなりとOKがもらえるとは俺も思ってなかったけど、あそこまで聞く耳持たないとは…。クソ親父が…。


あーイライラする…。


公私は別にしなければいけないと分かっていても、結衣のことが絡むとどうしても顔に出てしまう。終始眉を寄せ、ひたすら不機嫌な表情になっている俺に、職員室の皆は誰も話し掛けて来なかった。

またか、と呆れられている可能性が高い。




いつまでたっても晴れない心のまま放課後を迎え生徒指導室に入ると、結衣が心配そうな顔をして訊ねてきた。


「先生今日機嫌悪いの?みんなが噂してた」


「ん?あー…そうだったけど、結衣に会ったら元気出た」

相変わらず情けねえな、俺。周りに気を遣わせて。

でも、結衣の顔を見たらあんなに落ちていた心が一気に浮上するのが分かる。


「そう…?」


納得してなさそうな顔をする結衣に微笑みかけ、手を引いて腕の中に抱き寄せた。


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