ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
必死な形相で、何で!!と詰め寄る俺に、結衣はビクビクした様子で口を開いた。


「あ、あの…明日からクラスの…センター試験受ける子たちと一緒に勉強しようって…。帰りもたぶんその子たちと帰るから…」

「ダメだ」

「え!?どうして!?」


何なんだよその皆でやりましょう的なノリは!!結衣まで巻き込むんじゃねえよ!!絶対許さねえ!!


「何で結衣までそれに付き合わなきゃなんねえんだよ。俺がいるだろ」

「でも…もう最後だし…みんなとも思い出作りたいし…」


ダメだという俺の言葉に、しょぼんと悲しそうに結衣が呟いた。


うっ……。そんな顔でそんな事言われたら反対しにくいじゃねえか…。そういや、文化祭も結衣は熱を出して休んだし、強化合宿も夜の自由時間は俺が拉致して離さなかったし…。


はぁ、とため息が出た。

「……分かったよ。ただし、条件がある」


「条件?な、なに…?」


「勉強が終わったら、俺の家に帰ってきて」


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