ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
前回は、何もしないなんて軽々しく約束してしまったせいで大変な目にあった。どれだけキツかったか…。キスさえ出来なかった。

もう二度とあんな無謀な約束なんてしない。


どちらとも言えない俺の答えに、結衣はみるみると泣きそうな顔になっている。


「お、おい!別に襲うって言ってるわけじゃねえだろ!」

そんな顔されると焦るじゃねえか!俺そんなに鬼畜なこと言ったか!?

別に取って食うわけじゃあるまいし…。……いや、食うか。


「でも…もしかしたら…そうなる可能性もあるってことなんでしょ…?」

「当たり前じゃねえか。隙あればいただくつもりだ」

思わず出た俺の本音に、ついに結衣の目からじわーっと涙が浮かび始めた。


「じょ、冗談!冗談だって!しないから!!な?」

慌てて手を伸ばし、結衣の頭を撫でた。頼むから泣かないでくれ!!結衣に泣かれるとどうすればいいか分からなくなる。


「ほんと?」

泣きそうな顔から一転、ホッとした様子で結衣が聞いてくる。


「あ、あぁ…」

しまった!結衣に踊らされてんじゃねえか!
焦ってまた無茶な約束を…!さすがに今回は守る自信なんてない…。


「結衣が嫌がることは、しない」

何もしない、と言うことなんて出来ず、それに近い言い方で回避した。


< 280 / 479 >

この作品をシェア

pagetop