ダイスキ熱愛先生!~溺愛教師の不純!?な個人授業~
ん?

んんんっ!?

おいおいおいっ!!誰だあいつはっ!!


その男子は結衣の隣に椅子を持ってきて、ちゃっかり隣に座っている。



ちょっと待てっ!!結衣に近付くんじゃねえよ!!
と、怒鳴り込みたい衝動を必死で抑え、ハラハラとその動向を見ていた。結衣に何かしたらただじゃおかねえぞ…。

メラメラと怒りの視線を送るが、届くはずもない。


あいつは結衣と同じ学級委員の高杉だ。もしかしてコイツも結衣のことが好きなのか?
その可能性が高い…。だって相手は結衣だ。好きになるに決まってる。

クソ……敵は清川だけじゃなかったのか!!


そんな俺の心なんて知る由もなく、3人は楽しげに勉強をしている。

俺の前以外ではあまり感情を表に出さない結衣が、高杉を見ながら僅かに微笑んでいた。


それを見た瞬間、ひどく胸が苦しくなった。
クラスメイトとして当たり前の光景なのに、とてつもない焦燥感に駆られた。


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